車検って言うけど…実際何を検査しているの?

 

なんとなく、受けなければならないから車検をしているという人も多いのではないでしょうか?

安全に運転するために設けられている車検項目ですが、実際に何を検査したり点検したりしているのか

知らない人も多いと思います。

外回りやエンジン回りの検査はもちろん、車の外装や内装も検査対象です。

今回は皆様の疑問点になりそうなところをピックアップしつつ説明をしていきたいと思います。

 

 

同一性の確認

車検証に記載されている内容と、車が同じものかを確認します。

エンジン等に刻印されている車体番号と車検証に記載されている車体番号が同じかをチェックします。

 

内装の点検

バックミラーやシートベルトがきちんと搭載されているか、発煙筒はあるか、

運転席と助手席のヘッドレストが装着されているか、クラクションにホーンのマークは付いているか等目視で確認します。

 

外装の点検

・ヘッドライトなどの灯火装置

車にはヘッドライト・スモールランプ・ウインカー・バックライト・テールランプ・ハザードランプの

6種類のライトがありどれか一つでも不備があれば車検に通りません。

色や、明るさ、点灯するか、定められた基準を満たしているか検査します。

・ガラス

ひび割れがないか、透過率が適切かをチェックします。

フロントガラスや前方のサイドガラスは透過率が70%以上でなければいけません。

ガラスフィルムを貼り付けたりしている車は注意が必要です。

・車高

正式には「最低地上高」といい、水平な地上面から自動車の最も低い所までの垂直距離を指します。

保安基準では9㎝以上の高さが必要になります。

・その他外回りの点検

ナットやボルトの緩みがないか、オイル漏れはしていないかなど様々な検査をします。

ホーン(クラクション)は適切な音量でなるか、ウォッシャー液は出るか、ワイパーの状態も良く

視界を確保できるか等も検査対象です。

 

 

タイヤの検査

タイヤの溝の深さも検査対象です。タイヤの溝は1.6㎜以上でなければいけません。

どれか1本のタイヤでもスリップサインが出ていれば車検には通りません。

 

サイドスリップ検査

車が真っ直ぐに走行出来るかの検査です。

ハンドルを真っ直ぐにしたまま1メートル走行し誤差を確認します。

 

ブレーキ検査

ブレーキとサイドブレーキの効き具合を確認します。

ブレーキパッドがすり減りブレーキの効きが悪いと検査に引っかかってしまいます。

 

スピードメーター検査

実際に出ている速度と、スピードメーターの示す速度の誤差を計測します。

ただし、どうしても多少の誤差は出てしまうので10㎞/h程の誤差は許容範囲とされています。

 

排出ガス検査

マフラーから排出されるガスに含まれる一酸化炭素、炭化水素の濃度を計測します。

これらは有毒ガスであり、濃度が高いと環境汚染につながるので国が定めた基準を満たす必要があります。

ガソリン車の場合、CO基準値(一酸化炭素)は1.0%、HC基準値(炭化水素)は300ppmです。

また、この検査で引っかかってしまう場合はエンジンの状態が悪いということでもあります。

スパークプラグの劣化で不完全燃焼を起こしたり、燃費が悪くなったりなど車や所有者にとっても

良くないことだらけです。

 

下回り検査

車の下からオイル漏れがないか、ボルトは緩んでいないかブーツ類に破れはないか、

各部が正常に動いているかなどの確認をします。

ブーツは各部の連結部分にあるゴムのパーツで、破れやヒビがあると車検に通りません。

 

 

法定24ヶ月点検

通常、車検と同時に行われるのが法定24ヶ月点検です。

上記の車検の検査内容は保安基準に適合しているかの検査であり、法定点検は故障などなく安全に運転できるかの点検です。

法定24ヶ月点検の検査項目は56項目です。これらの項目をクリアすることで安心して車に乗ることが出来るでしょう。

1.パワーステアリングのベルトの緩みや破損

2.ブレーキペダルの遊びと踏み込んだ時の床との隙間

3.ブレーキの効き具合

4.サイドブレーキの効きしろ

5.サイドブレーキの効き具合

6.ホースやパイプの漏れはないか、損傷や取付状態

7.マスタシリンダやホイールシリンダ、ディスクキャリパの液漏れ

8.ブレーキドラムとライニングの隙間

9.ブレーキシューの摺動(しゅうどう)部分とライニングの摩耗

10.ブレーキディスクをブレーキパッドの隙間

11.ブレーキパッドの摩耗

12.タイヤの状態

13.ホイールナットとホイールボルトの緩み

14.クラッチペダルの遊びと切れたときの床との隙間

15.トランスミッションの油漏れと油量

16.シャフト連結部の緩み

17.点火プラグの状態

18.点火時期

19.ディストリビューターのキャップ

20.バッテリーターミナル部の接続状態

21.排気の状態

22.エアクリーナーエレメントの状態

23.エンジンの油漏れ

24.ファンベルトの緩みと損傷

25.冷却水の水漏れ

26.マフラーの取付の緩みと損傷

27.ハンドルの操作具合

28.ギアボックスの取付の緩み

29.ロッドやアーム類の緩みやがたつき、損傷

30.ボールジョイントにあるダストブーツの亀裂や損傷

31.ホイールアライメント(車軸を適正な角度に調整)

32.パワーステアリングの油漏れと油量

33.パワーステアリングの取付の緩み

34.マスタシリンダやホイールシリンダ、ディスクキャリパの機能や摩耗と損傷

35.ブレーキドラムの摩耗と損傷

36.ブレーキディスクの摩耗と損傷

37.フロントホイールベアリンクのがたつき

38.リアホイールベアリンクのがたつき

39.緩衝装置の緩みやがたつき

40.ショックアブソーバーの油漏れと損傷

41.自在継手部のダストブーツの亀裂と損傷

42.ディファレンシャルの油漏れと油量

43.電気配線の接続部の緩みと損傷

44.燃料漏れ

45.メタ―リングバルブの状態

46.ブローバイガス還元装置の配管損傷

47.燃料蒸発ガス排出抑止装置の配管の損傷

48.チャコールキャニスタの詰まりと損傷

49.チェックバルブの機能

50.触媒反応方式等排出ガス減少装置の取付の緩みと損傷

51.二次空気供給装置の機能

52.排気ガス再循環装置の機能

53.減速時排気ガス減少装置の機能

54.一酸化炭素等発散防止装置の配管損傷と取付状態

55.マフラーの機能

56.車枠や車体の緩みと損傷

チェックランプ

警告灯が点灯していないかなども確認します。

例えば、バッテリーが原因で車検に通らないといことはほとんどありませんが、

バッテリーの警告灯が点灯していればバッテリーに異常があったり交換時期だったりします。

その場合走行が不能になってしまったりと、トラブルや重大なことに繋がりかねません。

 

 

まとめ

このように車にはたくさんの部品や装置があり、安心安全に運転するためにたくさんの検査項目が設けられいます。

なんとなく、受けなければならないから受けていた車検も内容を知れば愛車への関心も高まりますね。

当社では、立ち合い説明を行うホリデー車検を行っております。少し車検の内容を知り、実際に車を見ながら説明を聞くことで

車検への不信感も減り理解を深めることが出来ます。

車に詳しくないからこそ不信感を抱く人へも、車に詳しく興味がある人へもおススメしております。

皆様の愛車と素敵なカーライフを送れるよう、定期的な点検を行ってくださいね。

 

 

 

有限会社千代島自動車整備工場

ホリデー車検城嶋

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